カカオ豆焙煎から全て手作りの「カカオラボ・ホッカイドウ」のチョコレートをあなたは食べましたか?

新之介です。

長く札幌市民を続けていましたが、まだまだ知らないお店はたくさんあります。
こんな素敵なショコラティエが東区にいたとは知りませんでした。

カカオラボ・ホッカイドウ 「鈴木ヤスオ」さん

ファイターズ通りをよく通って通勤していましたが、
正直全く店の存在を知りませんでした。

それもそのはず、営業時間は毎週金曜、土曜の
午後2時から午後6時までしか営業していない
超レアなチョコレート工場でした。

さらに、営業時間も短ければ場所も非常に見つけづらいです。
東区役所前(東豊線駅)の出口4から東区役所の方角へ進み、
郵便局を斜めに右に曲がるとあります。大体徒歩5分位です。

写真右ひっそりと小さな看板が立っているのが目印です。
写真の奥が郵便局がある方角です。

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店舗は4人が限界の小さな店舗です。
裏が工場になっているので、このような形になっているそうです。

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厳選カカオのチョコレート

カカオ豆の20種類くらいありますが仕入れの状況で、2,3週間おきに、
品揃えは変わるそうです。
今回は僕が2016年1月に来店した際の厳選チョコレートを紹介します。

ちなみにこのお店のチョコレートは基本的に板チョコしかありません。
※が、バレンタインには板チョコ以外のチョコレートもあるとのことでした。
じゃらんで発表されるそうなので、気になる方は要チェックです。
販売開始はバレンタイン2,3週間前になるそうです。

そして原材料はカカオ70%と砂糖30%です。乳化剤等の添加物は
一切使用していませんとのことです。

そのため、ここのチョコレートは全て冷蔵保存が可能です。
市販のチョコレートを冷蔵保存すると、白くなったりしますよね。
あの現象は乳化剤が結晶化するためなので、余計なものが入っていない
カカオラボのチョコレートはそれがありません。

賞味期限についても、1年持つとのことですよ。

それでは、ご紹介します。

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トメアス × ホッカイドウ ミルクチョコレート

写真一番左のチョコレートです。

アマゾンの有機栽培カカオを北海道産ミルクのコラボ。
苦味がきいたシャープなミルクチョコレートです。¥750

このチョコレートの最大の特徴はミルクの余韻です。
最初の口に入れた時にはカカオの香りが広がりますが、
噛んでいくと徐々にミルクの甘みが口に広がります。

聞くとこのミルクチョコレートは他のチョコレートより
砂糖は少ないとのこと。それにも関わらずこの甘味は凄い。
苦味のきいたカカオと北海道産ミルクの相性は抜群です。

パプア・ニューギニア

写真の左から二番目のチョコレートです。

スモーキーな香り。そしてはっきりとした苦味と酸味の力強い味わいのカカオ。100%有機材料使用。¥750

苦味と酸味のバランスが絶妙なチョコレート。
後でふわっと来るスモーキーな香りは一体なんなんでしょう??
カカオに対する知識が少なくボキャブラリーが少ないですが、
とても美味しいチョコレートです。

ベトナム

写真の右から二番目のチョコレートです。

希少なトリニタリオ種。カカオ・オブ・エクセレンス受賞。
フルーティーな香りとズッキリとした果実味とその優しい余韻。¥850

このベトナムと次に紹介するシエラ・ネバダはとにかく凄いです。
何が凄いかというと、ほんとにフルーツが入っているのかと思うほどの
フルーティな香りが広がります。
よく、市販の食べ物でもフルーティな香りとか書いていても、よくわからない
食べ物ってありますよね。
そんなレベルじゃなく、誰が食べてもフルーティさが分かります。

しかし、最初に書いたとおり、ここの板チョコの原料はカカオと砂糖のみ。
カカオ豆って不思議な食べ物です。

シエラ・ネバダ

写真の一番右のチョコレートです。

甘くフルーティな香り。ラズベリーのような酸味が特徴。
カカオハンター小方真弓さんから届いたコロンビアのカカオです。¥850

僕のイチオシチョコレートです。
ベトナムで書いたとおりですが、フルーティな香りが広がります。
こちらは特にラズベリーが入っていると確信するほどの、酸味が広がります。

小方真弓さんは存じあげていなかったのですが、国内で唯一カカオハンターと名乗り、
世界中のカカオを求め、南米の奥地の生産地を訪れたり、カカオの品質向上等に尽力
されている方だそうです。

こういう方のおかげて美味しいチョコレートを食べることができているですね。
ありがとうございます!
僕もカカオ豆の奥深さに、このお店を通して知ることができて本当に来店して
よかったと思います。

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コロンビア

写真左から2番目です。

これはポップもなく、試食もしなかったのでどんな味か分かりませんでした。

コロンビア産カカオのチョコレートが800円ということだけ紹介しておきます。

トメアス/ブラジル

写真から3番目です。

ナッツの香り。最初、さわやかな酸味とビターが混在、だんだんローストした
ナッツ感が出現、余韻はシャープですっきりとした苦味。¥800

僕が食べた中に2番目に好きだったチョコレートです。
一般的なビターチョコレート系が好きな方はこれはイチオシです。

ただ、言ってもカカオラボのビターチョコレートが普通のチョコでは
ないことは、ここまでの紹介でも分かると思います。

ポップの説明の通りですが、僕が一番の特徴的に感じたのは、
最初のひとかじり目の口の中に広がるカカオ感です。
一番最初に試食したというのもあるかと思いますが、
いつまでも口の中に風味が残り続け、とてもインパクトが
あったチョコレートでした。

チュノ/ニカラグア

写真一番右です。

たいへん貴重なクリオロ種のカカオのチョコレート。
力強いカカオ感とナッツ感の複雑な変化が特徴です。¥900

カカオの流通量の2%しかない、このカカオ。
北海道で食べることができるのはカカオラボだけ?かもしれません。
ポップの通り、カカオが力強いチョコレートです。

ただ、他の比べると面白みに欠けるチョコレートかもしれません。
美味しいビターチョコレートではあると思います。

フェアトレード実践

ここまで見てもらったら、板チョコで美味しそうだけど高いなと
いう印象を抱いた方もいると思います。

けど、価格についてはフェアトレードについて理解した上で
判断して頂ければと思います。

2013年11月7日(木曜日) 北海道新聞(夕刊)から引用

利益優先で最大限のコスト削減を目指す一般の貿易とは異なり、発展途上国の生産者や労働者に配慮した適正(フェア)価格で取引し、経済的自立を促す仕組み。

1940年第に米国のキリスト教団体がブエル虜の情勢の刺繍製品を販売したのが最初とされる。フェアトレード商品は紅茶やバナナ、手工芸品など約四千種類あるとされ、国内でも取り扱い店が増えている。一般的に仕入れ価格が高くなるため、販売価格も高くなる傾向がある。

僕は自分たちだけの利益を考えるのではなく、このフェアトレードという
仕組みでカカオに関わる全ての人がウィン-ウィンになるのは素晴らしいと
いうのが率直な感想でした。

もちろんいち消費者としては、少しでも安いほうがよいですが、
僕はそれよりも、多少高くてもより美味しいものが食べたい派なので、
この仕組みを利用してカカオ生産者さんにはより良いカカオを作って
もらうよう頑張ってもらえたらと思います。

店舗名 CACAO LAB HOKKAIDO(カカオラボ・ホッカイドウ)
住所 北海道札幌市東区北9条東7丁目1
営業時間 金曜・土曜 午後2時~午後6時
定休日 金曜・土曜以外
電話番号 011-776-7929

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