新之介です。
2015/10/20にTPP大筋合意の全容について発表されましたが、
正直なところ今までTPPについて真面目に調べたことがありませんでした。
そこで、今回から全何回になるか分かりませんが(1回で終わるかも・・・)、
TPP大筋合意内容における北海道への影響について、僕なりに間違いを
恐れず考察してみようと思います!
本日は、日本人なら誰でも大好きな
米(米粉等)
についてです。
軽くまとめると、こんな感じにまとまったようです。
- 現行の国家貿易制度は維持して、枠外税率は維持するよ。
- アメリカとオーストラリアには特別枠を設けるよ。
- 米の調製品・加工品(一定量の輸入がある品目)は関税率を少し削減するよ。
- 米の調製品・加工品(輸入量が少ない品目)は関税率を大きく削減→撤廃するよ。
うーん。。。
これでもまだ難しいというか、疑問点が多すぎますが、
頑張って進めてみます。
まずは、現行制度維持と枠外税率について。
そもそも既存制度に枠内・枠外という概念があるようですが、
枠内は資料の「既存のWTO枠(77万トン)」と理解。
枠外税率というのは77万トンを超えるものに対して関税が
341円/kg 掛かっていたようです。
その枠外税率が維持ということは、国内の米を作っている方には
一安心ということでしょうか。
(そんな甘い話じゃないってツッコミがあれば、是非お願い致します)
アメリカとオーストラリアには特別枠については、
計8万トン弱(13年目以降)ということなので、既存枠の
10%程度はTPP交渉の着地点として必要だったということなのかな。
が、、、、そもそも僕にはこの何万トンと飛び交っている数字が
多いのか少ないのかが分かりません。
ということで、google先生に日本と北海道の米の生産量を聞いてみました。
(参考:農林水産省)
下記は米(水稲)だけの収穫量です。
25年度 | 26年度 | 27年度 | |
日本全国 | 818万トン | 788万トン | 747万トン |
北海道 | 60万トン | 59万トン | 55万トン |
TPPは「米、米粉等」なので単純比較とは行かないですが、
おおよそ全国の収穫量の10%が枠として元々設けられていた中、
今回のTPPで、+約1% TPP参加国であるアメリカとオーストラリアに
特別枠が設けられたと読み取れました。
数字遊びのようになってしまいましたが、僕は米に関しては
日本政府は影響を限りなく抑えることができたと言えるのでは
ないかと思いました。
ただし、米調製品・加工品については、13品目が5~25%関税削減、
輸入量が少ない16品目については関税を削減→撤廃となったので、
少なからず影響は受けた人はいるはずで、そちらの国内の対応については
今後動向を見守る必要がありそうです。
もちろん北海道米を食べ続けるよ!
僕としては、海外米の影響で、
価格競争 > 零細農家は勝てない > 美味しい北海道米が減ってしまう。
の負の連鎖が怖かったので、一安心したというのが正直な感想でした。
安くて安全で美味しい米があれば、それはもちろん嬉しいですが
安いには何か理由がある!
と僕は思ってます。
なので、これからも国内農家さんには、安全で美味しいお米を作って
もらいたいです。何卒よろしくお願いします!
でも本当にお世辞抜きで、僕が子どもの時から比べたら、
ものすごく北海道米って美味しくなりましたよね!
それでは、続きはまた次回で。