平屋で押さえておきたいメリット・デメリット☆自分に合った住みやすい家を考える。

最近は「平屋」の良さが見直され、新築・リフォームを問わず平屋にする人も増えてきています。子育てが終わり、夫婦二人で使うには広すぎる家を減築するなんて人も少しずつ増えていますよね。

そんな平屋の特徴やメリット・デメリットをまとめました。

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平屋を考える

高年齢層を中心にその住みやすさが見直されている平屋。最近は子供の数が少ないことも多いので、若い世代でも検討する方は増えていますね。ポイントとしては、物を多く持ちすぎないことでコンパクトで利便性のある暮らしが出来ます。

せっかく住みやすい家になっても、物で溢れてしまっては逆効果ですからね。

平屋のメリット

まず平屋の最大の特徴は、生活空間を機能的に使いやすいということ。

例えば家事の動線も短くなるので、日々やらなければならない作業も無駄な動きが減ることになりますよね。階段の上り下りが無いため、足腰が弱った場合の転落・転倒の危険も少なくなります。体調が悪い場合に動かなければならない距離が少ないのも大きな魅力ですね。

一般的に床面積も減るので、掃除も最小限になり楽になります。

構造上の特徴

階段を作るスペースを考えなくてもいいので、部屋のレイアウトも自分の使いやすいように変えることができます。2階がない事で、構造上出来ることの制約も全然変わってきます。

天井を高く取り、開放感のある作りにすることもできます。

風通しついても、窓を開けるだけでも家全体に風がいきわたるのも良いですね。2階建てだと空気の循環がされづらい場合があります。

また、高さが低い為家自体が構造的に強く、台風や地震に対して危険が少なくなります。

外壁などのメンテナンスも足場の必要がないことなどから、2階建てに比べて安く済む場合が多いです。

プライベート空間

もう一つ、メリットにもデメリットにもなる場合がありますが、家族との距離が近くなります。生活空間がコンパクトなので、顔を合わせる機会も必然的に増えますし、自然とリビングに集まる事が多くなります。

会話も増えるでしょうし、コミュニケーションが増えることで家族との距離も縮まります。

ただし、プライベートな空間を作りにくい事から、1人の時間を取るのが難しいです。子供がいる場合や1人の時間も大事と考える方は、客間と趣味部屋を兼用できるような1部屋を考慮すると良いでしょう。

ただし、せっかくシンプルな暮らしを目指した家になるので、物が増えすぎないための注意も必要です。平屋だけの話しではありませんが、あらかじめ収納するもの、スペースを十分考えることが重要になります。

平屋のデメリット

平屋のデメリットで一番最初にあげられるのが、防犯やプライバシー関係になります。

寝室が1階になるので、家が建つ場所によっては窓を開けたら道路から見えてしまうなんて事も。掃除時の換気や、寝苦しい夜に窓を開けるということすら躊躇する状況に。

もちろんこれらは対策も可能です。

窓の位置を外からは見えない高さにする。生垣や塀などで外の視線を遮る。曇りガラスで窓を作るという方法もありますね。

どんな対策をとるにせよ、設計から気を配る必要がありますし、加えて窓から侵入できないような防犯対策も必須になります。最近は夜間に窓が開くと防犯ブザーが鳴る装置なんてのもあるみたいです。

水周りの音対策も

キッチンやお風呂、洗濯をするときに使う「水」ですが、これが流れる音と言うのはなかなか気になるもの。

日中に別のことをしているとあまり気にない事も多いですが、寝る時や静かに読書をしている時などは自分が思っている以上に不快と感じるのです。

例えば、寝室の隣に洗面台やお風呂などの水が流れる部屋がある場合、かなり防音に気を使わない限り、確実に水の音が聞こえます。

水周りと少し違いますが、冷蔵庫の音も扉1枚位だと聞こえてきますので神経質な人なら寝づらさを感じるレベルかと思います。

2階がある場合、寝室が上である事が多いので非常に盲点になりやすいところですが、寝室から水周りを遠ざけるなど設計時点での対策が必要です。

平屋は高いのか?

平屋は2階建てに比べて割高になるとよく言われますが、それは同じ建坪で建てた場合の話です。

同じ建坪だと、基礎と屋根の面積が増えるため、その分の経費が増えることになります。

例えば1階のみ40坪の家と、1階と2階を足して40坪の家であれば平屋の方が確実に高くつきます。

そこを必要なスペースだけで、上の例でいえば1階のみ20坪のコンパクトな平屋を作る場合は単純に2階にかかる材料費が無い為、かかる費用は減ります。

ただ、平屋でもある程度の広さを確保したいと考えると、その分余計に土地が必要になりますし、基礎・屋根の面積も増えるので、割高に感じる人も。

必要な空間の大きさで金額が左右されやすいというのが実際のところだと思われます。

リフォームのポイント

2階建てから減築リフォームして平屋にする。そのような考え方も最近は多くなっています。

確かに夫婦2人で生活するには平屋でも十分な場合が多いですからね。

減築のメリット

減築には光熱費や掃除などの家事を軽減させる効果があります。

特に寒冷地の家では、冬の暖房費が大きく変わることでしょう。

また、通常のリフォームでは実現できないような性能と生活レベルの向上が期待できます。例えば大胆な間取りの変更で、新たに大きな窓を設けることで日当たりや風通しの良い明るい部屋を作ることが出来たり、不要な部屋を取り除き、そのスペースをガレージにするなんて事も。

建て替えよりも安く行える分、内外装や設備に予算を回せますし、2階が無いため耐震性の向上にも繋がります。

減築のデメリット

2階を無くすなど、工事の規模が大きくなることが多いため、工事期間の仮住まいを準備する必要があります。そうなった場合、引越しが2回行われる事になるため、その費用と高齢者にとっては肉体的・精神的な負担も大きく感じられるでしょう。

またこれは良い機会ともいえますが、収納が大きく削られることになるので、大幅に物を処分しなければならないことも予想されます。

その為に生活環境も大きく変わるので、ある程度の覚悟が必要になります。

まとめ

平屋のメリット

・動線が短くなるため生活がしやすくなる

・掃除が楽

・体調不良時にも負担が少ない

・子供などの階段による事故がない

・階段が無い分、レイアウトに自由が利く

・天井を高く取れる

・地震や台風に強い

・外壁などのメンテナンス費用が抑えられる

・暖房費を抑えられる

・家族との時間が増える

平屋のデメリット

・防犯対策が特に重要

・窓の位置等プライバシーへの考慮も必要

・水周りと寝室など、「音」への対策が必要

・広い家を希望する場合、ある程度の土地が必須になる

・部屋数を多くしてしまうと採光や通風が取りにくい場合がある

減築リフォームの特徴

・光熱費を減らせる

・掃除が楽になる

・大胆な間取りの変更が可能

・耐震性が向上する

・工事規模が大きくなりやすいため、仮住まいや引っ越しの手間が増える

以上が平屋を考える時に出てくるメリット・デメリットになります。

夫婦2人で暮らす場合などは、2階建ての家よりもメリットの方が多いですね。

子供が増えて現在は2階建てを検討している方も、将来の減築も視野に入れつつ家の設計をするのも一つの手かもしれません。

今回挙げたデメリットも、設計の段階からわかっていれば、しっかり対策できるものがほとんどです。平屋を建てる方は是非何度か見返して、後悔しないように役立ててもらえたら幸いです。

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